「前へ!」「ゴールを見る!」。柳下正明監督の声が、繰り返し飛ぶ。中断期間中、選手たちに思い出させていたのは、縦へ、前への意識。FWに対してはもちろん、“周りを生かすパス”を得意とする小林裕紀や加藤大にも、より前を狙う積極性を求めた。
「監督が求めているならやらなければいけないし、やれるだけやりたい」と話していたのは小林。その言葉通り、14日に行われた富山との練習試合では、中盤で奪うとテンポよく前線へ。ロングシュート(惜しくもバーの上)や枠内のミドルシュートも放ち、攻撃に勢いをもたらしていた。また加藤も日々のトレーニング中、ワンタッチでのアシストやシュートなど、精度の高いキックでコンスタントに得点に絡み続けている。「自分は90分出てこそよさを出せる選手だと思う」と自身のレギュラー獲得にも燃えている。
リーグ再開後、最初の対戦は、やはり“前へ”の意識が強く、ハードワークをいとわない湘南。真っ向勝負でその成果が試される。
(新潟担当 野本桂子)
2015/06/18 12:48