ゴール前に立ちはだかる、人型の壁。ペナルティーエリア右手前で、加藤大の左足から放たれたボールは見事にその頭を超え、ゴール左下隅に突き刺さった。それも、2本連続。12日の全体練習後に行われたFK・CKの練習でのことだ。蹴った12本中4本が直接決まり、それ以外もほぼ枠内。柳下正明監督も「セットプレーは武器。蹴り込めばもっと良くなる」と評価した。キッカーの加藤も「(試合の中で)FKがあれば絶対に蹴りたい」と自信をのぞかせる。
ゲーム形式の練習では、主力組の左ボランチとしてプレー。守備にはまだ不安もあると話すが、そこはレオ・シルバから「マサル、まだ」、「マサル、後ろ」と指示を受けつつ、運動量でカバー。ボールサイドに顔を出しては速い判断でさばき、ゴールの起点となるパスを出すシーンもあった。
「大はうまいから自由に蹴ってもらえれば、オレが合わせる」と話すのは川又堅碁。精度の高いプレースキックとラストパスは、チームにとっても大きな武器になる。
(新潟担当 野本桂子)
2014/03/13 11:00