
左腕に巻いているチーム主将の証だけがそうさせるのではない。
勝つために必要であればチームメートに発信を促し、追加点が欲しい状況では自ら右足も振り抜く。1-0で制した直近の柏戦も昌子源のリーダーシップは健在だった。町田が2024年にJ1へ戦いのカテゴリーを移して以降、一貫して“キャプテン総選挙”で主将に選ばれ続けている昌子について、黒田剛監督は以前にこう話していたことがある。
「しゃべれることも、人の話に耳を傾けられるのも、それに応えるのもすべてはスキル。源は『必ず勝つんだ』という欲をどんなときでもチームメートに働き掛けるし、素晴らしいキャプテンシーをもった選手だと思う。われわれコーチングスタッフとしては、源のノリがチーム内で浮かないようにマネジメントをしなければならないし、仮に存在が浮くようなチームであれば、そんなチームは絶対に強く張らない」
5連戦からのシーズンインを終えて、現在は4連戦の真っ只中。この間には韓国の江原とのACLエリートのラウンド16を制し、ACLEベスト8進出を決めたうえに、直近の柏戦に勝利したことで町田は3試合連続クリーンシートを含む2連勝とチーム状態は良好だ。「いまの町田は大きく崩れることのないチームになっている」と主将も自信をのぞかせる。
4連戦3試合目は平日開催の鹿島戦。町田はACLE参戦の関係上、鹿島と比較して1試合消化試合が少なく、勝点4差で首位の背中を追っている立場だ。「誰がどう見てもいま一番強いチームでは」と古巣をリスペクトする昌子は、前年のJリーグ王者との“国立決戦”に向けて、気持ちが少しずつたかぶっているようだ。
「昨年度のリーグ王者のチームに挑めることは(試合が立て込んでいる)日程に関係なく、自然と気持ちが上がってくるものがあります。平日の19時30分キックオフという試合にどれだけの人が集まってくださるかは分かりませんが、お越しいただいた方々に『面白かった』『すごい試合だった』と思っていただけるような試合をすることは、ピッチに立つ選手たちの責任です。連戦下であるため、“お互いに様子を見合う”展開になるのか、オープンな展開になるのか、それは分かりませんが、しっかりと戦えるいい準備をしたいと思います」
たとえディフェンディングチャンピオンが相手であっても、黒田ゼルビアには、昨年度の天皇杯覇者であり、アジア8強のプライドがある。常々黒田監督が旗印に掲げている町田の常勝チーム化へ。その先頭に立つ昌子が、王者であり続けた者である鹿島に対して、日本サッカーの聖地・国立で真っ向勝負を挑む。
【ホームゲーム情報】
明治安田J1百年構想リーグ第7節
3月18日(水)19:30キックオフ
FC町田ゼルビア vs 鹿島アントラーズ
MUFGスタジアム
(町田担当 郡司聡)
2026/03/15 23:09