「勝てば次のラウンドに行けるので、勝利だけを信じて選手とともに戦いたい」。ACL準々決勝第2戦・全北現代戦を控えた15日の公式会見で、長谷川健太監督は第2戦の必勝を誓った。
勝てば無条件でベスト4進出が決まるが、そのためにも不可欠なのが敵地では奪えなかったゴール。宇佐美貴史を出場停止で欠く大一番に向け、静かに闘志を燃やす男がいる。指揮官が情報戦に神経を張り巡らせていることもあり、あえて、人気映画「ハリーポッター」風にその名を記すが、攻撃陣には「名前を言ってはいけないあの人」が名を連ねる可能性が出てきた。
本紙の予想フォーメーションでは2列目に()付きで記している天才、と言えばG大阪サポーターならピンと来るはず。そして、宇佐美とはタイプが違うもののサポーターの誰もがその輝きを待ち望んでいる男でもある。2日連続でクラブハウスの裏から家路に向かいあえて、番記者の囲みを避けるパターンは異例。その行動に筆者は先発抜擢を確信した。そして「あの人」は、コメントを取ろうとした筆者に不適な笑みを浮かべながら「今日はしゃべらない」と言わんばかりに左右に首を振った。「不言実行」を地でいく「あの人」の輝きが今から楽しみだ。
(G大阪担当 下薗昌記)
2015/09/15 20:11