宇佐美貴史の鮮烈な2得点の前にかすみがちになったが、宇佐美を1トップ(実質はノートップだが)に配置する新布陣を機能させたのが、遠藤保仁の変幻自在のポジショニングだった。
遠藤自身は「自由に動いていいと言われていた」と涼しげな表情を見せたが、緻密なサッカーを求める指揮官だけに実はしっかり約束事を要求していた様子。新布陣の伏線は17日の練習後の「青空会談」にあった。
全体練習終了後、長谷川健太監督と遠藤は芝生の上に腰を下ろして20分近く話し込んだ。「雑談です(笑)」と番記者らを煙に巻いた長谷川監督だったが、2列目起用もテーマだったと推測される。
神戸戦では全得点に絡んだ背番号7について「こちらが要求した動きを言っただけですぐにやれてしまうのはモノが違うなと思った」(長谷川監督)。
遠藤の2列目起用は、今後も貴重なオプションになりそうだ。
G大阪の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(G大阪担当 下薗昌記)
2013/07/24 07:45