第27節・京都戦(2△2)で86分に殊勲の同点弾を挙げた後藤優介。大胆なプレースタイルとは裏腹に消え入るような声で弱々しく喋る、自他共に認める“メンタル最弱ストライカー”の快挙に、チームは沸いた。
第26節・東京V戦(3○2)の直前には、出場チャンスを与えられながら自信が持てず萎縮。それを見た田坂和昭監督も「無理に起用すれば逆に潰れる」とメンバーを外す決断をした。それから1週間後の返り咲きだった。
後藤は試合後、スカパー!の『Jリーグマッチデーハイライト』に指名され出演。慣れない事態に目を泳がせ、滝のような冷汗を流した。実況の小澤昭博アナは「噴き出す汗が試合の壮絶さを物語っています」とその様子を気遣ったが、なぜか後藤の本性を知っているらしい司会の平畠啓史氏は「今の汗は試合の壮絶さとは関係ないと思います」と鋭いツッコミ。後藤をお茶の間の人気者へと引き上げた。
昨季は後藤のプロ初ゴールを機に結束し、調子を上げたチーム。今季もこの得点が上昇の機運となるか。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/08/19 18:36