左ひざ前十字じん帯損傷から半年間のリハビリを経て天皇杯2回戦・ヴェルスパ大分戦(2○1)で復帰した土岐田洸平。その後、順調に調子を上げ、さらなるユーティリティー性を発揮している。
復帰当初は安川有や松本怜らと交代でSBで出場していたが、第25節・山形戦(0●2)では1点を追いつつ攻めあぐねる中、高木和道と交代出場し田坂和昭監督の攻撃的采配に応えた。第27節・京都戦(2△2)では風間宏矢と交代して左サイドハーフに入り、献身的なフリーランで後藤優介の貴重な同点ゴールに貢献した。
天皇杯3回戦・鳥栖戦(1●3)では[4-1-4-1]のシャドーで出場。公式戦経験の乏しいメンバーを率い、攻守に積極的に絡んだ。
「SBでポジショニングの指示を出すときとは違い、前線では仲間を鼓舞し雰囲気をアゲる言葉を選んだ」
練習中のグラウンドにも活気をもたらす土岐田の声。「試合中は熱くなってときどき歯止めがきかなくなる」と笑うが、こういうアグレッシブさこそが、昇格への気運を呼び込むはずだ。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/08/28 07:10