11年に期限付き移籍加入し、シーズン終了後に「大分でまだ何もしていない」と自ら移籍期間延長を申し出、翌年、チーム得点王タイの14得点を挙げて大分をJ1昇格へと導いた三平和司。ムードメーカーとして愛され、サポーターからも絶大な人気を誇った。チーム事情で移籍を余儀なくされ、ともにJ1で戦うことは出来なかったが、今季3年ぶりに大分へと帰ってきた。
負傷で長期離脱していたが、第4節・磐田戦(1●2)で途中出場して戦線復帰。第5節・岐阜戦(6○2)で交代出場のためピッチサイドに立つと、大銀ドームのスタンドから大歓声が沸き起こった。
「うれしいです。あのときはよく聞こえなかったので、もっと聞いておけばよかった」
京都で大木武監督(当時)のパスサッカーに鍛えられ技術が向上。田坂和昭監督も「上手くなった」と三平の動きに目を見張った。
リハビリ中は、波に乗れていないチームの力になりたいと焦れ続けた。試合勘はまだまだだと言うが、まずは第一歩を踏み出した。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2015/04/03 18:39