日本代表は7日、11日に行われる親善試合・オマーン戦(カシマ)に向けた練習を茨城県内で行った。
この日、早朝に帰国した長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)、香川真司(ドルトムント/ドイツ)、酒井高徳(ハンブルガー/ドイツ)、大迫勇也(ケルン/ドイツ)の海外組と、昨日J2リーグ戦を戦った山口蛍(C大阪)が練習に合流し、ランニングなどの軽いメニューをこなした。また午後に帰国した浅野拓磨(シュツットガルト/ドイツ)も練習途中にグラウンドに姿を表し、同じく軽いメニューで汗を流した。
昨年の6月以来、約1年4カ月ぶりに代表復帰を果たした大迫。昨季はケルンでなかなか出場機会に恵まれずにいたが、今季は本職のFWで先発に定着し、現在リーグ戦2得点2アシストの成績を残している。ハリルジャパンではこれまで3試合で途中出場したが無得点。好調を買われての今回の代表復帰だけに、期する思いも強い。
「(今回の代表招集は)チーム(ケルン)でやっていることを認められたのだと思う。ドイツの激しいリーグでもう2、3年プレーしているので、(デュエルも)自信を持って取り組める。競り合いの部分、ドイツのプレースピード、レベルの高いサッカーに慣れたことが成長につながっている」
サイドハーフやボランチも経験したドイツでのプレー。いま、あらためてFWで勝負していることで、本来の大迫が持つこだわりも再燃している。
「ひさびさの代表なので、自分は結果にこだわってやりたい。サッカーなので勝てない時期もある。ただ僕が出たときにはゴールだけを狙う。サウジアラビア戦(15日)も勝つことが大事。僕が点を取って勝てればいい」
11日の舞台であるカシマスタジアムは、かつての古巣のホーム。当然、特別な感情を持っている。
「鹿島に帰ってきて、懐かしい感じです。日本代表選手としてここに戻ってこられてうれしい。そういう周りの期待にも応えたい。カシマスタジアムという一番好きなスタジアムでの試合は幸せ。ケルンでやっていることを出しながら、いつも以上にゴールを狙っていきたい」
隠すことなく、堂々とゴールと活躍への思いを語ってみせた大迫。そこからは、現在のドイツでの充実感が伝わってきた。岡崎慎司、浅野拓磨らストライカーのライバルがひしめく中、大迫がハリルジャパンに新風を吹き込みアピールする。
文:西川結城(エルゴラッソ日本代表担当)
(BLOGOLA編集部)
2016/11/07 21:22