最終節(明治安田J2第42節・群馬戦)を横浜FCは15位で迎える。過去2年連続で11位だったことを考えれば寂しい順位だが、この不振を予想していたのが他ならぬ山口素弘前監督である。シーズン前にスカパー! の特番で横浜FCを17位と予想。最終節、横浜FCは勝っても順位は上がらないが(14位の熊本が負けた場合、23もの得失点差をひっくり返す大勝ができれば可能性はあるが……)、引き分けか負けの場合は本当に17位となる可能性があるのだ。
何人かの選手にそのことを伝えると、寺田紳一は「それ、すごいな」と苦笑い。市村篤司も「分析力はさすがですね」と脱帽していた。野村直輝は「それより上の順位で、良い意味で外してやりますよ」と、辛い予想をした恩師を見返すつもりだ。とにかくすべての選手に共通しているのは、「サポーターのためにもとにかく最後を勝って終わりたい」(南雄太)という気持ちだけ。既に来季の契約を更新しない選手も発表され、さまざまな思いを胸に最終戦に臨む。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/11/21 07:00