昨季の徳島戦士もいまは愛媛の戦士だ。
今節、徳島との四国ダービーを前に昨季一年を徳島で過ごした小島秀仁は「知っている選手が多くいるのは嬉しい」と楽しみにする。もちろんそれら選手は愛媛にとって手強い敵になるが、小島自身そこに複雑な思いはない。「相手がどこであろうと愛媛のサッカーを貫き通して90分間戦うだけ。自分個人としての感情はそこまで入れずにチームの力になれるように120%の力を出していきたい」。
小島は夏に愛媛に加入すると、すぐさまスタメンに定着。小島が加入して以降のチーム戦績は9勝3分4敗と大きく勝ち越し、愛媛躍進の一端を担う活躍を見せている。かつてプラチナ世代屈指のボランチと謳われたエリートはいま、愛媛の地で雑草のような逞しさを身に付け、“フォア・ザ・チーム”の精神を胸に古巣・徳島戦でタフにファイトするはずだ。
(愛媛担当 松本隆志)
2015/11/21 07:00