前節・神戸戦、これまで全試合に先発出場を続けていた寺田紳一がベンチ外となった。負傷しているわけでもないのに、なんで――。試合前は非公開練習が続いていただけに、取材陣も驚きの采配だった。山口素弘監督は「前節は逆転負け、また3連戦の3試合目という状況の中で、良い状態の選手を積極的に使うという意味で。ずっと一貫しているが、良い選手を使うということ」と説明したが、その真意は見えにくかった。
24日、練習後に取材を受けた寺田は「正直、タメになった」と振り返った。
「上から試合を見て、『こうすれば良いのに』という部分が沢山見つかった。中盤でボールを持っている選手にもっとしっかり周りがサポートに入って、無理に縦に急がずにやっても良い。時間を作れたら、みんな楽になる。ボールを回しながら休むことを覚えれば、攻撃にパワーを持っていけるから」
あえて寺田をベンチから外し“気づき”を与えた山口采配は、今後に生きるだろうか。
(横浜FC担当 田中直希)
2013/04/24 20:10