前節の明治安田J2第36節・讃岐戦を1−1で引き分け、アウェイから「最低限の勝ち点1」(中田仁司監督)を持ち帰った横浜FC。前々節の北九州戦でけがから復帰しひさびさのゴールを挙げた野村直輝は、この試合で先発出場。昨季は讃岐戦で2試合2得点だけにゴールが期待されたが不発に終わり、「あんなに守られるとは思わなかったッス」と、残念そうな表情を見せた。ただ、引いた相手のブロックの間で受けて攻撃のリズムを作る役割は十二分に果たし、調子の良さはうかがわせる。黒津勝が負傷で戦列を離れているいま、先発定着を狙いたいところだ。
野村にとって、次節の京都戦に向けて力が入る理由がもう一つある。京都で主力として定着している原川力とは、同じ山口県出身で(野村は下関市で、原川は山口市)、同じ指導者にサッカーを教わっていた縁があるそうだ。野村のほうが2学年上のため「原川君は僕のこと知らないと思う(笑)」とのことだが、U−22代表にも名を連ねる“後輩”に、「教え子対決で負けないようにしたい」と健闘を誓った。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/10/14 21:02