残り11試合での監督交代となった横浜FC。新たに指揮を執る中田仁司監督は、“シンプル”をキーワードに掲げた。「攻撃は広く、守備は狭めて追い込もうと。サイドに行けばクロスを入れれば良いし、シュートが打てるときには打てばいい。守るんだったら、プレスに行けるときは行って、行けないときはしっかり止まって、落ち着いてから行き直せばいい」と、チームとしてやることを整理することで、選手に力を100%出させたい考えだ。
17日の練習では初の紅白戦を実施。雨でボールが止まる難しいピッチ条件もあり、主力組は終始劣勢だった。むしろ“シンプル”を体現したのはサブ組で、2トップが効果的に裏で起点を作り、けがから復帰した野村直輝が2ゴールを挙げた。監督交代は、控え選手にとってはチャンスでもある。紅白戦は双方[4-4-2]で戦ったが、「選手たちのパワーが最も出るようなシステムやメンバーを考えたい」と指揮官は語った。明治安田J2第32節・金沢戦にどう挑むのか、新生・横浜FCの初陣から目が離せない。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/09/18 07:00