今週から合同自主トレという形を取っている横浜FCに、今日は7名が練習参加した。千葉を契約満了になった能登正人といったJリーガーの姿もあったが、最も注目を集めたのが“ベトナムのピルロ”と呼ばれる20歳の新鋭グエン・トゥアン・アイン。練習を指導した中田仁司強化テクニカルダイレクターは、「体の強さなどはまだこれから見ていかないと」としたが、「テクニックとかボールの技術はしっかりしている」と好評価のよう。12月4日に行われるオークランド・シティとの練習試合(非公開)でもテストする意向だ。
他の選手・スタッフからの評価は「おとなしい」というものが多かったが、まだ20歳で言葉も通じない異国に来ていることを思えば当然か。コミュニケーションは英語。たまたま南雄太の取材中に側を通りかかったため、ある記者が「この人は日本の有名なGKなんだよ」「99年のワールドユースで準優勝したんだよ」「君が2歳のときのU−19W杯の……」と熱心に説明。英語が拙かったためか、それとも昔の話すぎて実感が湧かなかったのか、ちょっと困ったような顔をしていたが、とにかくすごい人なんだということは伝わったようで、最後は南に向かって一礼して引き上げていった。南は終始苦笑いしていた。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/12/01 20:06