1-2と逆転負けを喫したステップアップリーグの京都戦だが、安定したポストワークに豪快な先制ボレーと、前半のみの出場となった杉本健勇は好プレーも見せた。
ピッチ脇では、2012年に期限付き移籍した東京V時代の恩師である、京都の川勝良一監督も彼のプレーに目を光らせていた。
試合後、杉本について尋ねると、「前半だけだったら、もっとできるんじゃないの?。周りが動かないなら自分が動けばいいじゃんって。能力はあるんだから、もっと動いたら、もっとサッカーの質は上がるよ。健勇に期待するのは、プレーが流れないんだったら、お前が走ればいいじゃんって。せっかく能力はあるし。『動き過ぎだ』って監督は怒らないと思う。止まって回すのと、人も動きながらボールを回すのは、質も全然違うしね。『手を抜くな』って言っといて(笑)」と話してくれた。ただし、そんな手厳しい指揮官も、得点場面については、「いいゴールだったね」と笑顔も見せた。
試合後、試合については、「得点はいい流れから取れたけど、後半に2失点して負けてしまったので…。2失点ともクロスから。次に対戦する仙台もクロスが多い。今日の失点を教訓にしないといけない」と渋い表情で話した杉本も、東京V時代の恩師の話題に触れると、相好を崩した。川勝監督とは試合前に話をし、「お互い、まだ可能性はある。頑張りましょう」と残り試合の健闘を誓い合ったという。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/11/11 07:00