10日、東城陽グラウンドにて、関西ステップアップリーグの京都戦が行われた。通常は控え組の試合勘を補う試合として活用されることの多い同リーグだが、現在、J1リーグ戦が中断期間中とあって、この日のC大阪は主力選手が軒並み出場。ほぼ“ベスト”な布陣で挑むも、サブ組中心の京都に1-2と逆転負けを喫した。
杉本健勇と永井龍の2トップで先発した前半は、「立ち上がりこそ重かったけど、途中からは悪くなかった」(大熊裕司監督)と、序盤のピンチをしのぐと次第に主導権を握り、27分に酒本憲幸のクロスを杉本が完ぺきなボレーで合わせ、C大阪が先制した。
後半、C大阪は2トップを総入れ替え。フォルランとカカウのクオリティーの高さから、好機は随所に作るも、2人で8本放ったシュートを決め切れずにいると、運動量の少なさとプレスの緩さから、次第に全体が間延び。「後半はボールに行き切れず、全体的にラインも少し下がってしまった」(大熊監督)と、DFラインを押し上げることができず、中盤に生まれたスペースを相手に使われ、防戦一方の時間帯もあった。すると、64分、93分とクロスから京都の三根和起にヘッドで合わせられる同じ形から失点。後味の悪い逆転負けを喫した。
また、この試合では、3枚の遅延行為を含む、計6枚の警告がC大阪に出た。京都にも4枚出たこともあり、試合自体が荒れた感も否めないが、敵将の川勝良一監督から、「(C大阪の選手は)イライラしていたね。すぐに主審に文句を言ったり。ああいうのは実際の試合でも出る。良くないね」と苦言を呈された。大熊監督も、「余計なファウルやカードが多い」と困惑気味に話した。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/11/10 19:11