ACLグループステージ最終節の山東魯能戦(2○1)で後頭部から背中を激しく打ち付けたキム・ジンヒョンが、30日、別メニューながらもグラウンドに姿を現した。トレーニングを終えたあと、試合後としては初めてとなる肉声を聞くことができた。
――地面に激突した後は?
「記憶が飛んだ。その後のプレーはあまり覚えていない。あとで映像を確認して、あんなにプレーした回数が多かったんだ、と。3回くらいしか覚えていない(苦笑)。スコアも2-1になっていたけど、『誰が決めたんだっけ?』という感じだった」
――落ちた瞬間の衝撃は?
「それも覚えていない。みんなが話しかけてくれたことも、あまり覚えていない」
――まさに本能で戦っていた、と。
「(言葉にすれば)そんな感じ。試合後の記憶もあまりない」
ボクサーさながらに、試合中に記憶を失いながらも最後まで戦い抜いたキム。途中交代という選択肢もあったが、「勝ちたい気持ちもあったし、ガンバ戦で途中交代されたこともあって、自身自身で途中交代するのはイヤだった。監督の判断に任せた」と話す。
復帰に向けては、「記憶が飛んだので危ないし、ドクターも含めて復帰に慎重になっている。MRIを撮って問題はないけど、少し様子を見ている感じ」ということだ。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/04/30 19:31