ACLグループステージ最終節・山東魯能(中国)戦(2○1)から、ランコ・ポポヴィッチ監督が採用している[3-4-2-1]。新システム自体は短い準備期間ながらも機能していると言えるが、CBが一人増え、前線が一人減った関係で、南野拓実はベンチスタートが増えている。前節の名古屋戦(2○1)は、リーグ戦では3試合ぶりに先発出場を果たしたが、前半にGKとの1対1を決め切れず、後半はボールを失ってPKを与えるきっかけも作ってしまった。
抜群のキレを示した今季序盤から一転、思わぬ試練に立たされた格好ともなったが、本人は現状をしっかりと受け止めている。名古屋戦のプレーについても、「良い判断ができなかった部分もあったので、次は良い判断をできるようにしたい」と振り返った。
再びベンチスタートが濃厚な明日・6日のACLラウンド16・広州恒大(中国)戦は、アルベルト・ザッケローニ日本代表監督も視察に訪れる予定だが、「自分のできるプレーをしっかりと整理し、与えられた時間とポジションでチームのために戦いたい」と冷静に話した。気持ちがはやってもおかしくない状況の中、新進気鋭の19歳は地に足をつけて戦う。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/05/05 21:22