高校時代の衝撃。「僕が1年のときは、もう大迫(勇也)だった」。当時の樋口寛規はスタンドから眺めていたそうだが、2歳年上の先輩が出場した母校・滝川第二の高校選手権は、かの有名な“ハンパない男”によって終わったのだった。
前節・千葉戦。益山司のスーパーミドルで貴重な勝ち点を手にした岐阜だが、勝利のチャンスもあった。最大のハイライトは後半アディショナルタイム。カウンターから一気に攻め上がると、樋口に決定機が訪れる。
試合前日、自宅でたまたま鹿島vs横浜FMを見ていた樋口は、大迫による圧巻の2ゴール目を目にする。あの場面で沸いたイメージはまさにその姿。「昨日の大迫を見てたから、右足で巻きたかった」。しかし相手の寄せも速く、シュートのタイミングを失ってしまう。
「決めたかった…」と樋口。長い距離を走ったからこその決定機であるが、「(大迫みたいに)すごいのを決められるように、もっと走らな」と誓っていた。
岐阜の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(岐阜担当 村本裕太)
2013/08/28 18:40