佐賀県鳥栖市で行われていたU-19日本代表候補合宿に参加していた三鬼海選手が6日、小野路グラウンドに帰ってきました。U-19代表は2013年にトルコで開催されるFIFA・U-20W杯を目指すチームです。2日のJ2第32節・ファジアーノ岡山戦を終えた三鬼選手は、同合宿に合流。5日にはJ1・サガン鳥栖、福岡大とのトレーニングマッチ“2連戦”に臨みました。
「試合は積極的にやれたし、アピールできたんじゃないか」。三鬼選手は10時からの第1試合・鳥栖戦に本職の右SBとして66分から途中出場。15時からの第2試合・福岡大では右SBで先発出場を果たしました。特に福岡大戦は「前半は1本いいクロスを上げることができた。後半も前線に南秀仁(東京V)選手らターゲットマンがいたので、多くのクロスを上げることができた。やれる手ごたえはある」と、特長である攻撃面を発揮し、自分のプレーについて手ごたえをつかんだ様子でした。三鬼選手の年代別代表入りは2010年のU-17代表コパ・チーバス以来。現在のチームに合流するのは初めてのことでしたが、「だいたいどこかのユースの試合で見たことがあるので違和感はなかった」とすんなりとチームに溶け込んだようです。
11月のAFC・U-19選手権(UAE)まではあと約1カ月半。三鬼選手は「今回の合宿に参加して自信になったし、ほかのチームメートとそんなに差もないと思う。自分は試合に出られているので、Jリーグでアピールしていきたい。チームと代表では役割は違うけど、アシストなどでアピールできれば」とメンバー入りへの意欲を見せていました。「公式のモノではないけど、代表のウェアを着て単純にうれしかった。自分の名前が付いたものを着られればいい」。今回の代表合宿に参加しての感想について、目を輝かせながら話している様子が印象的でした。同合宿には名古屋U-18でチームメートだった名古屋・佐藤和樹選手も参加しており、「カズキも左足のいいキックを見せていた。お互いにメンバーに残れればいい」と、かつての仲間と再び戦えることを望んでいます。
町田のオズワルド・アルディレス監督は、帰町した三鬼について「今回は候補だったが、次のステップとしてはアジア選手権に出ること。彼は成長しているのでチャンスだと思う」と期待を寄せており、残り約1カ月半。アジアの戦場へ赴くためのアピールがFC町田ゼルビアで続きます。【写真/瀬口 陽介】
(町田担当 郡司聡)
2012/09/06 18:30