第23節・横浜FM戦は、前半から小気味よくボールが回り、昨季までの良い時のC大阪を彷彿とさせる内容でした。“これぞセレッソ”というべきポゼッションを見せてくれました。守備についても、第22節・磐田戦で4失点したセットプレーとクロスへの対応で破綻せず、何度かヒヤリとする場面もありましたが、無失点で終えました。そして、山口螢選手の五輪凱旋後2試合連続ゴラッソによる先制点。C大阪としてはここからがポイントでしたが、“引く”という選択肢はなかったです。磐田戦後に、「リードした後の試合運び」を課題に挙げた扇原貴宏選手も、「今日は自分たちのサッカーができた。リードしてからの戦い方も修正できて、2点目が取れたことが大きかった。こういう戦いを続けて行けば勝っていける。継続することが大事です」と話していました。
また、その2点目を挙げた柿谷曜一朗選手も、「1点取った後も、『今から守るんじゃないぞ!』とみんなで声を掛け合っていたし、押されていても、みんなで『今は耐えろ!』と声を掛け合うことが出来た。G大阪戦も磐田戦も出来ていたところもあったんですけど、今日はそれ以上に集中して出来たと思います」と、チーム一丸での勝利を強調しました。
柿谷選手自身も、「ここ数試合、自分自身何も出来ていない。チームに貢献出来ていないので」と、自らの意思で坊主にした気持ちを結果で表現しました。試合後にサポーターからメガホンでの挨拶を求められ、応じなかった場面もありましたが、真意は、「サポーターの方からメガホンで挨拶してくれと言われたんですけど、(坊主にしてから)1試合だけ結果が出たところで言うのではなくて、これからもっと勝って、自分がまた点を取って勝つことが出来たら、その時はメガホンを持って、『試合に来てくれてありがとう』という自分の気持ちをしっかり伝えたいと思います。だから、今日は断りましたけど、メディアを通して謝りたいと思います」とのことでした。
J1残留へ向け、まだまだ厳しい戦いが続きます。今節のような試合を続け、降格を争う位置からいち早く抜け出したいところです。
(C大阪担当 小田尚史)
2012/08/28 16:32