サッカーはゴール数を競うスポーツだ。だからゴールを決める能力に秀でた選手がいるチームは、強い。どんな良いポゼッションをしても、どれだけサイドを崩しても、最後にシューターが決めなければ終着点とはならない。横浜FMの前線にいる小野裕二や齋藤学は素晴らしい動きで、サポーターを魅了した。観戦者にとっては印象に残るプレーだったに違いない。しかし、ゴールという結果を出せなかった。逆にC大阪の柿谷曜一朗は最後にファインゴールを決めてみせた。90分間の内容では小野や齋藤に軍配が上がるだろうが、結果を残したのは柿谷だった。その現象に、引き分けが多い横浜FMの問題点が見え隠れする。
(横浜FM担当 藤井雅彦)
2012/07/10 11:20