第29節のC大阪とFC東京の一戦は1-1の痛み分けに終わりました。
EG本紙では、マッチレポートと共に、FC東京の権田修一選手を初め、何人かのコメントが掲載されています。権田選手には、掲載されているコメントの他にも、「杉本健勇選手や柿谷曜一朗選手など、各年代で日の丸を共に背負った彼らとの対戦ということで、特別気持ちが入った部分もありましたか?」という質問も投げかけました。
すると、「あの2人というか、セレッソの若手は、(山口)螢にしても、一緒のチームでやっていたから能力が高いというのは分かっていました。その中で、自分のイメージより上手くなっていた。成長しているな、ということを感じました。セレッソは、選手を取られても、いい選手が次々に出てくる素晴らしいクラブだと思う。ウチも育成に力を入れているので、育成からいい選手がどんどん出てくるクラブになればいいなと、セレッソと対戦するたびに思いますね」と話した上で、「セレッソの方ですか?」とこちらに尋ねてきたので、「エルゴラッソのC大阪担当です」と答えると、「お世辞じゃないですよ(笑)」と一言。
質問者の立場と意図を瞬時に察してコメントを発する、権田選手のコミュニケーション能力の高さを感じた瞬間でした。
また、この試合はロンドン五輪日本代表選手の再会マッチという側面もありました。
FC東京の徳永悠平選手とマッチアップしたC大阪の杉本選手は、「徳さんとはオリンピックでもずっと一緒にやっていて、負けたくないという気持ちはありました。徳さんのような相手にも、もっとガツガツいって勝てるように、練習からやっていきたいですね」とすがすがしい表情で話せば、徳永選手も、「彼は体も強くていい選手。五輪を経験してひと回り大きくなっているだろうし、モチベーション高くプレーしていることが試合中からも伝わってきた。対戦していて刺激を受けたし、相手チームの選手だけど、これからも頑張って欲しい」とエールを送っていました。
(C大阪担当 小田尚史)
2012/10/23 18:57