連日、熱き戦いが繰り広げられているロンドン五輪。今朝行われた女子サッカーの決勝も手に汗握る熱戦でした。そして、男子サッカーもいよいよクライマックス。日韓戦です。C大阪担当としては、日本に清武弘嗣選手、扇原貴宏選手、山口螢選手、杉本健勇選手がおり、韓国にはキム・ボギョン選手もいるだけに、楽しみな一戦です。その中で、関東版EGには、マッチアップする可能性のある清武選手とボギョン選手のコラムも書かせてもらいました。ロンドン出発前、両者は、「3位決定戦ならメダルを分けあうから、決勝でぶつかりたいね」という話をしていました。もう1歩で現実になるところでしたが、「避けたい」と話していた3決で当たることになってしまいましたね。ちなみに、キム・ジンヒョン選手のもとへ、キム・ボギョン選手から今日の朝一で電話がかかってきたそうです。「あっちは夕方みたいだけど、こっちは朝一だから、大変でしたよ(苦笑)」と言いながらも、電話に出て、いろいろと話をしたそうです。「なんか盛り上がっていましたね。韓国はメダルを取れば兵役免除もあるから、気合は入っていますよ。話の内容は内緒です(笑)」とのことです。
また、C大阪も、明日は両チームのサポーターにとっては日韓戦に匹敵するであろう大一番、大阪ダービーが控えています。試合に向けてのPVでも書きましたが、C大阪は新メンバーを加えてチームを再編中な上に、出場停止者も2人と、攻守ともに急造布陣で挑むため、どうにも旗色は悪そうです。ですが、そういった不利とも思われる状況を覆す、チームの一体感に期待したいところです。
また、プレビューのコラムでは柿谷曜一朗選手を取り上げましたが、枝村匠馬選手や村田和哉選手にも、ガンバ戦での活躍が期待されます。
枝村選手は、清水時代の2008年、2009年の2年間、リーグ戦、カップ戦合わせて6戦6発と、“ガンバキラー”の異名を取っていました。そのことを本人に伝えると、「確かに相性は良かったですね。やっぱり点を取らないと勝てないので、明日も自分のゴールで貢献出来たらいいですね。あとは、ガンバはやっぱりポゼッション能力が高いので、それに飲まれないように戦いたい」と試合に向けて話をしてくれました。
また、村田選手は、G大阪の左サイドバックの藤春選手とは大体大時代の同期です。互いに攻撃的な選手だけに、サイドでの攻防も期待されます。「監督からも、『相手の左サイドバックはガンガン来るから、上げってきたところはチャンスになる。そこは突いて行け』という話はありました。藤春とJリーグで対戦するのは楽しみな部分もありますが、まずはチームの勝利が一番大事です。出るチャンスがあれば、しっかり戦いたい。万博でのガンバ戦は大学時代に天皇杯でもやっているし、その時はいいプレーが出来たので、良いイメージはあります」と、遠征出発直前に抱負を話してくれました。
試合前日10日の練習は「色んなオプションを試すため」(セルジオ・ソアレス監督)、急きょ非公開になったため、明日はどのようなメンバーで試合に挑むのか分かりませんが、選手それぞれに、いろいろな気持ちを込めて臨む大阪ダービーになりそうです。1人また、特別な思いを込めて遠征バスに乗り込んで行った選手がいましたが、それは、また別の機会に。
(C大阪担当 小田尚史)
2012/08/10 22:06