9日に行われた紅白戦では、FW陣がアピール合戦を繰り広げた。始めに、カカウのパスをフォルランが鮮やかに決めると、その後、相手チームで2トップを組んだ永井龍と杉本健勇も立て続けにゴール。逆転に成功した。その様子を見た大熊裕司監督も、「(FW陣は)猛烈に競争し合ってくれている」と目を細めた。
練習後、取材に応じたフォルランは、「練習でベストを尽くすことが、試合に向けての最高の準備。監督が新しくなってから、FW陣の中で私だけが90分出場機会を与えられていない。そういう意味では、私はまだ信頼を勝ち得ていないので、期待に応えられるよう、練習から監督の信頼を勝ち得ていきたい。ただ、私はチームの中の得点王という自負もあるので、チームの勝利に貢献できるようにやっていきたい」と話した。
大熊監督も、「(怪我から復帰した)ここ2週間、彼自身がコンディションを意識して練習からやっているのは見えた。いい状態になっていると思う」と手応えを掴んでいる様子。「2人(カカウとフォルラン)は凄い選手たちなので、自分たちも負けずに努力して、アピールしていきたい。今日は勝った(笑)」とは永井。
チームを苦しい状況から引っ張り上げるのは、得点で流れを変えられるFWだ。フォルラン、カカウのW杯経験者コンビ。彼らに負けまいと、アピールする永井と杉本。彼ら4人の激しい競争が、チームを救う原動力となる。
(C大阪担当 小田尚史)
2014/10/09 14:39