日本代表のMF長谷部誠が、15日に控えるロシアW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦に向けて、「総力戦になる」という強い覚悟を示した。
11日に行われたキリンチャレンジカップ・オマーン戦(カシマ)は新戦力のテストの場となり、主将の長谷部に出場機会はなかった。その後、埼玉に場所を移して行われている実戦練習では、連日主力組としてプレーし、練習前にはヴァイッド・ハリルホジッチ監督とマンツーマンで話し合う姿も見られた。
グループ首位に立つサウジアラビアとの負けられない一戦。試合前日に主将が意気込みを語った。
「チームは毎日緊張感を持ってトレーニングができている。この試合の重要性をみんな感じているので、自ずとそういう雰囲気にもなっている。昨日と今日の練習では、誰が先発で出るか分からない感じだった。それは監督が選手一人ひとりに対して緊張感を求めている証拠でもある。あとは細かい部分は今晩と明日のミーティングで詰めていきたい」
鋭いカウンターを持つサウジアラビアに対して、ボランチに入る長谷部も具体的なプレー対策を持つ。
「サウジアラビアは速攻が武器で、そこはスカウティングもしている。特にボランチが引き出されて中を空けてしまうと、相手はサイドの選手も中央に入ってくる傾向があるので、そこは気をつけないといけない」
勝利あるのみの試合。最後に主将として、堂々と言葉にしてみせた。
「この状況では、ホームで勝たないといけない試合。絶対に、負けてはいけない」
先発復帰する長谷部が、プレーとキャプテンシーで心身ともに日本を支える。
(日本代表担当 西川結城)
2016/11/14 21:12