10月9日水曜日発売の「EL GOLAZO 1362号」に掲載される本田圭佑のモスクワ現地・独占取材の記事を抜粋してお届けします。
サンクトペテルブルグでの一撃
CSKAモスクワのクラブハウスにて
大久保嘉人と香川真司
哲学は不変。答えはシンプル
日本代表にとって10月、11月の欧州遠征は2013年の決算であり、2014年ブラジルW杯への指針を定める重要な機会でもある。その重要な二つの遠征の前に、日本代表・不動のエースである本田圭佑にロシア・モスクワにて独占取材を行った。果たして彼は自分自身、それから日本代表の未来をどのように描いているのか。
[現地取材(10月2日~7日)・文/西川 結城]
市内中心地から数十km南に離れた街、バトゥーティンキ。バスやトラックが猛スピードで突っ走る幹線道路から脇道に入る。さらにそこから奥まったところに、CSKAの練習場は存在する。
本田がグラウンドに現れた。すぐに盟友・トシッチと話し始める。二人で夢中になって話しているその姿は、代表での長友佑都との関係にそっくりである。
この日はリカバリーメニューのみで練習が終了した。すぐに彼に近付くと「話はないよ」と、案の定そう突っぱね、こちらの質問を受け付けようとはしなかった。
練習場から道を隔てた反対側の敷地内に、クラブハウスがある。一度、そのまま本田は建物の中に姿を消したが、少し経ってからまた外に姿を現した。その時だった。
「しつこいなあ~」
いつもの関西弁でそう苦笑いしつつも、今度はこちらの話に耳を傾けるそぶりを見せたのだった。
意外なテーマから、話は始まった。“大久保嘉人”である。
今季、Jリーグの中でも群を抜いた活躍ぶりを見せていると言っても過言ではない。現在、得点ランキングトップをひた走るこのアタッカーが、なぜここで話題となったのか。
「最近、Jリーグ見ている?」という問いかけに対して、本田はこう答えた。
「嘉人さん、点取ってるみたいやね」。
本田と大久保は、日本代表の一員として2010年南アフリカW杯をともに戦った仲である。
「あのときは俺が1トップで真ん中にいて、嘉人さんは左サイドだった。いまは真ん中でしょ。嘉人さん、もういくつになったん?」
そう言いながら、本田はこちらの大久保の話を聞いていると、さらにこう一言。
「でも、いまになってどうこうというより、嘉人さんはもともとすごいよ。あの人は、スーパーなところがあったからね」
続きは本紙「EL GOLAZO 1362号」でお楽しみ下さい!
(BLOGOLA編集部)
2013/10/08 21:01