先月のリーグ戦で右ひざ前十字じん帯断裂・内側じん帯損傷の大けがを負ったFC東京のMF米本拓司が16日、スペインの病院で手術を行い、全治約8カ月になることが発表された。米本は7月23日に行われたJ1・2nd第5節・川崎F戦の前半途中に右ひざを負傷。そのまま戦線離脱していた。
以前にも10年と11年に左ひざ前十字靭帯損傷を負った米本。今回は逆足の右だが、これで3度目の大けがとなってしまった。
そこで米本は再起のために、スペイン・バルセロナに飛んだ。向かった先は、かつて11年に右ひざ半月板を損傷した日本代表FW本田圭佑(ミラン)が手術、リハビリを行ったオスピタル・キロン(キロン病院)。本田をはじめバルセロナの選手など数多くの名選手を執刀してきた世界的な膝の名医・クガット医師に、米本は自らのひざを託すことになった。
クガット医師の下で行われた手術は成功に終わり、今後はバルセロナで数週間のリハビリに入る予定。オスピタル・キロンには最新鋭の機器を揃えた理学療法施設も完備されているため、ひざのけがを繰り返してきた米本にとっては完全復帰に向けて万全のスタートを切れる環境だ。
度重なる悲劇を経験してきた米本だが、再度前を向き、異国の地で復活への第一歩を踏み出そうとしている。
(FC東京担当 西川結城)
2016/08/18 19:42