日本代表は6日、大阪市内で7日のキリンカップ決勝・ボスニア・ヘルツェゴビナ戦に向けた練習を行った。前日も別メニューだったFW本田圭佑とMF香川真司はこの日もグラウンドに姿を見せることはなく、宿舎での調整。両選手のボスニア戦欠場は確定的となった。
そんな中で、引き続き決勝戦でも先発が予想されるFW岡崎慎司。3日のブルガリア戦では先制点を挙げ、代表通算ゴール数が大台の50点まであと1点に迫った。「(欧州での次のシーズンがはじまるまでの)最後の試合で50点目を取って締めくくりたい」と決意を口にする。
最前線に位置しながらも、戦況に応じて柔軟に自分の役割を変えていく考えを持っている岡崎。以前はDFと駆け引きをしながら裏を狙うことが武器だったが、いまは引き出しの多いプレーが可能となっている。その理由を、本人は次のように語る。
「いまはいつでも試合の流れを見ながら、中盤であえてフラフラしていたり、前線で張っていたりと、使い分けができている。だから相手もつかみにくいと感じるのかもしれない。ここ数年はいろいろな役割をやってきた。マインツでは1トップ、シュツットガルトではサイド、レスターでは形的にはトップ下のような位置でプレーしている。やってきて感じるのは、自分はどのスタイルにも馴染める選手だということ。そういうつかみづらいプレーをした上で、自分らしいプレーで結果を出せば、周りから認められる。ハッタリでもいいから強くに行くときもある。フラフラしているようで、それも責任を持って敢えてそういうプレーをする。すべては自分がゴールするために考えてやっている」
愚直さを残しながらも、深く、柔らかく考えられる選手に変貌している岡崎。世界を知る日本屈指のストライカーが、明日のキリンカップ決勝でメモリアルゴールを挙げ、日本を優勝に導く。(西川結城)
(BLOGOLA編集部)
2016/06/06 21:36