今季イングランド・プレミアリーグを制したレスターのFWジェイミー・バーディーが、アーセナルへの移籍が間近と連日報道されている。そんな中、バーディーとコンビを組んだ日本代表FW岡崎慎司が仲間の一件について語った。
「もちろんチームメートとして心強かった。来季も残ってくれればチームは良い戦いができるとは思うけど、人生の選択は人それぞれ。バーディーがいなくなれば、また違う選手が出てくるだろうし、レスターも来季は厳しい戦いが待っているということを覚悟している。とにかく(移籍は)バーディーが決めること」
カウンタースタイルのレスターから、ポゼッションスタイルのアーセナルへ。要求されるプレーの変化について、岡崎は自身のプレーも重ねながら話を続けた。
「バーディーはどんなスタイルにも合わせられる。アーセナルには彼の一瞬のスピードを見てくれてパスを出せる選手が多いと思う。ウェルベックなんかもそういう形で点を取る。ただ裏のスペースを突くだけがバーディーの良さではない。僕はかなり準備をして動き出すタイプだけど、彼はフワッとしながらも瞬間的に動き出す。アーセナルは優勝からかなり遠ざかっている。彼にとってはこのままレスターで2連覇を狙う以上にアーセナルを勝たせることができれば、さらに(自分の)価値が上がる」
自身のキャリアに関しては「自分にとっては来季が勝負。自分が上のレベルに行ける、最後のチャンスでもある」と語る岡崎。先に相棒がビッグクラブの門を叩くことにも異論はない。それがプロの世界の常だということを、トップレベルのリーグに所属する岡崎は理解している。
文:西川結城(日本代表担当)
(BLOGOLA編集部)
2016/06/06 20:59