前節で14試合、リーグ戦の1/3を消化した横浜FC。5勝3分6敗、勝ち点18で暫定11位につけているが、この成績に対して三浦知良は「昇格を考えたとき、プレーオフ圏内に入るためには勝ち星が少ないと思う」としながら、「今年は失点がそれほど多くないのは良いところ」と評価した。その守備を統率しているのは、今季、山形から加入した西河翔吾。「彼のラインコントロールやリーダーシップ、経験というのはすごく大きい。チームにとっては頼もしい、なくてはならないDF」だと、カズも賛辞を惜しまない。
前節の京都戦では前半に接触プレーで右目の上を切るアクシデントに見舞われた西河だが、応急処置のあと、ハーフタイムに3針縫ってプレーを続けた。4日はNDソフトスタジアム山形に乗り込み、古巣と初対戦に臨む。「古巣という字の“古い”という感覚もないし、NDスタに懐かしいという感じもない(笑)」そうだが、それでも「選手やスタッフいろいろな人に会えるのも、試合ができるのもすごく楽しみ」と、試合を心待ちにしている様子だ。
今季の山形については「試合はほとんど見ていないけど、結果だけは気にしている」という西河。開幕から8戦未勝利のときも「もともと力のある選手ばかりだし、結果がついてこなかっただけ」と見ていた。実際、ここ7試合は無敗と逆に好調なのも「一つ勝ち出すと波に乗ってくるのは不思議じゃない」と、古巣の力を誰よりも知っている。「簡単な試合にはならないと思うけど、チーム全員で頑張って、勝って帰りたい」と、横浜FCの一員として全力プレーを誓った。
(横浜FC担当 芥川和久)
2016/06/01 16:45