リーグ戦に復帰してから3連敗、試合を離れる前から数えると5連敗となっている熊本。しかし、前節のJ2第15節・町田戦(0●2)ではシュート数で相手を上回り、チーム全体としてはコンディションが戻ってきた。
その町田戦前日の5月27日、クラブはトップチームに新たなスタッフが加わることを発表。すでにトレーニングに参加していた宮本幸則トレーナーに加え、フィジカルコーチとして小宮万里夫氏の加入が発表された。
小宮フィジカルコーチは東京生まれ、横浜育ちだが、小学校を卒業してからプロ選手を目指してブラジルにわたり、以降20年、主にサンパウロ州のクラブで指導にあたってきた経験を持つ。そのため当然、ポルトガル語も堪能。クラブとの契約はあくまでフィジカルコーチとしてだが、監督からの細かい戦術的な指示などを、FWアンデルソンに伝える役割も担うという。
日本語がかなり上達したとはいえ、昨季まで所属していた神山敦史通訳が柏へ移籍したこともあって、コミュニケーションの面で若干の不安もあったアンデルソン。しかし、小宮氏の加入で表情もいくらか明るくなった。パフォーマンスも上向いており、次節のJ2第16節・岡山戦での今季初ゴールに意欲を燃やす。
(熊本担当 井芹貴志)
2016/06/01 16:14