FC町田ゼルビアは18日、川崎フロンターレの練習場である麻生グラウンドでトレーニングマッチ(45分×2本)を実施。サブ組が出場した練習試合は前半が0-5、後半は2-0と、合計2-5で敗れました。
序盤は町田が決定機を作り、試合を優勢に進めましたが、26分に川崎Fの風間宏矢選手が先制点を挙げると、町田守備陣が瓦解。30分にはCKから田中裕介選手にヘディングで押し込まれ、2点目を献上。さらに35分、37分、39分と連続失点に歯止めが利かず、前半だけで大量5点のリードを奪われてしまいます。「前半は難しいゲームになった。何人かがこの暑さに耐えられなかったようだ」とオズワルド・アルディレス監督。酷暑下での試合は時間の経過とともに選手の体力を奪っていったことも事実ですが、決定機におけるシュートクオリティーの差がスコアに反映されたゲームでもありました。
注目のモンテネグロ人MFミロシュ・ステボヴィッチ選手は意欲的にシュートを放ったものの、動きの量も少なく45分で途中交代と消化不良の出来に終始。指揮官も「残念な内容だった」とステボヴィッチ選手に厳しい評価を下していました。
迎えた後半の町田は中盤をダイヤモンド型に変更して反撃。川崎Fの大幅なメンバー交代によって生まれたスキを突き、47分には大竹隆人選手のアシストで練習生が反撃の1点を返します。後半途中には、前節の栃木戦にフル出場した加藤恒平選手をアンカーに据え、田代真一選手など主力選手も投入。そして終了間際の83分、川崎Fのレネ・サントス選手のパスミスから平本一樹選手、北井佑季選手とつなぎ、最後は北井選手が決めて2-5とします。しかし、反撃もここまで。結局、町田は川崎Fに大敗という結果に終わりました。
ただし、収穫もありました。前半は裏を突かれることの多かった小川巧選手が、後半には再三再四左サイドをドリブル突破でえぐり、チャンスを演出。また、アルディレス監督が「庄司はポジティブにプレーしていた」と縦の意識で攻撃に変化を加えていた庄司悦大選手に好評価を与えるなど、光るパフォーマンスを発揮した選手もいました。
町田は今後、22日(日)に正田醤油スタジアムで行われるJ2第25節・ザスパ草津戦へ向けて準備を進めていきますが、この日の練習試合に出場した選手の中から、チームを14試合ぶりの勝利に導く救世主が現れるのか、興味は尽きません。【写真撮影/徳丸 篤史】
【練習試合結果】
7月18日(水)10:30キックオフ 麻生グラウンド
川崎F 5-2 町田(前半5-0)
【得点者】
(川崎F)26′ 風間宏矢 30′ 田中裕介 35′ 39’(PK) 練習生 37′ 楠神
(町田)47′ 練習生 83′ 北井
【前半・先発】
FC町田ゼルビア
[4-4-2]
ディミッチ 練習生
ステボヴィッチ 北井
柳崎 庄司
小川 練習生 戸田 大竹
相澤
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【後半・先発】
FC町田ゼルビア
[4-4-2]
練習生 北井
ディミッチ
柳崎 庄司
マーシャル
小川 練習生 戸田 大竹
相澤
(町田担当 郡司聡)
2012/07/19 03:00