大分のオフィシャル情報誌「Winning Goal」には、毎号ひとりずつ選手に“サッカー半生”を語ってもらう「TriFile」というコーナーがあります。2005年からはじまり現在までに83回を数える人気企画です。その「TriFile」のために、先日、為田大貴選手にインタビューしたときのこと。取材をはじめるにあたり、まずは趣旨を説明しようと、バックナンバーを広げてみせました。
記者「今日はこんな感じで、タメちゃんのサッカー半生を語っていただきます」
為田「え…僕まだそんなに生きてないんですけど」
あー。為田選手にツッコまれるのも無理ありません。用意したバックナンバーは、まだ18歳の為田選手より14年も長く生きている村井慎二選手が掲載された号だったのでした。しまった、これは迂闊。気を取り直して仕切り直しです。
記者「じ、じゃあ小学生の頃のこと覚えてる?」
為田「忘れるほど昔じゃないですよ(笑)」
…くっ。コイツやるな。
そんな波乱の幕開けでしたが、インタビューは順調に進み、為田選手のまだ短くも濃密な“サッカーまみれ”の日々について、話は楽しく弾みました。
なかでも興味深かったのは、中学時代の話。長崎育ちの為田選手、自宅から学校までの道のりがすべて坂道だったそうで、「ギリギリまで寝てたから毎朝全力で坂道ダッシュしてた」とのこと。おかげですっかり足腰が鍛えられたんだそうです。
というわけで、プロサッカー選手を育てたい保護者のみなさま。メソッドのひとつとして、坂のある街にお住まいになってみてはいかがでしょうか。
参考画像は2011年シーズン、大分ユースの先輩である刀根亮輔選手(現・東京V)とストレッチにいそしむ為田選手です。こんなに萌え系で可憐だった彼ですが、日々のトレーニングにより体つきもかなりゴツくなってきました。今季ボランチにコンバートされて開花した為田選手のこれからに、さらなる期待と応援を。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2012/06/22 00:00