FC町田ゼルビアは20日、小野路公園グラウンドで関東リーグ1部のSC相模原とトレーニングマッチ(45分×2本)を実施。サブ組が出場した練習試合は前半が0-1、後半は3-1と、合計3-2で勝ちました。
試合は前半の15分、相模原に町田の右サイドを破られ、クロスボールから失点。0-1で折り返した後半は70分に途中出場の北井佑季選手が、80分には練習生のFWが難易度の高いシュートを決め逆転しました。逆転した2分後には北井選手のシュートが酒井良に当たってゴールイン。終盤の85分には反撃の1点を許しましたが、チームは3-2で逆転勝利を収めました。
この日の練習試合には、けがでリーグ戦3試合を欠場したイ・ガンジン選手と、左足第5中足骨基部疲労骨折で5月中旬から戦線を離脱していた下田光平選手が実戦に復帰しました。イ・ガンジン選手はフル出場。下田選手は約80分間出場し、実戦をこなしました。イ・ガンジン選手の実戦復帰については、21日・22日発売の『EL GOLAZO』(エルゴラ)をご覧いただくとして、今回のブロゴラでは下田選手の実戦復帰について詳報します。
下田選手は[3-5-2]のアンカーのポジションに入り、自慢のボール奪取力を発揮し、相手の攻撃の危険な芽を摘む場面もありました。ただ、前半の終盤からやや運動量が低下し、後半途中までプレーしています。
■MF 28 下田 光平選手コメント
「今日の練習試合は長い時間をこなすことを考えてやった。その中でいろいろなミスをしたけど、それは僕の中では許容範囲。一度大きなけがを乗り越えているので、『これぐらいだな』ということは分かっている(大きな負傷は水戸時代の2009年。左ひざ前十字じん帯損傷)。まずは動きの面で遅いと感じているし、まだまだ上げていかないといけない。足りないことが分かれば、細かいところを練習の中で意識して上げていけるし、ゲームの中での動き方やボールの動かし方などはゲームをやることで、より高まっていくことだと思う。今日は長い時間の実戦が初めてのことで、上げていくべき部分は分かった。運動量の面はキツくてもやっていかないといけない。サッカーは自分一人ではできないし、すべてはチームあっての自分。チームに合わせていきたい。(試合に出るためには)いつでもいけるということを見せるのが一番かなと。まずは自分の特長であるボールを奪うこと、危険な芽をつぶすところで持ち味を出せるように。自分の特長を出すことがプラスになると思うので、しっかりやっていきたい」
下田選手は17日に行われたJ2第34節・アビスパ福岡戦(1△1・レベスタ)でベンチ入りは果たしていましたが、出場機会はなく、相模原戦が復帰後初の実戦でした。練習試合で指揮を執り、下田のプレーを見守ったアルディレス監督は、「長い間のリハビリを経ての今日だったので、大きな一歩を記したと思う。シモ個人にとっては良かったと思うし、チームとしても歓迎している」と話しています。
勝負の終盤戦に向け、貴重な戦力が戻ってきました。下田選手にはチームの勝利に貢献する姿を見せてほしいものです。
【練習試合結果】
9月20日(木)10:00キックオフ 小野路公園グラウンド
町田 3-2 SC相模原(前半0-1)
【得点者】
70′ 北井 80′ 練習生 82′酒井
※得点者は町田のみ
【前半/後半・先発】
FC町田ゼルビア
[3-5-2]
平本 鈴木孝
大竹 庄司 マーシャル 藤田
下田
薗田 戸田 イ
相澤
【交代】
51′ マーシャル→柳崎 60′ 鈴木孝→勝又 60′ 相澤→石田 64′ 戸田→練習生 64′ 平本→北井 72′ 庄司→酒井 77′ 大竹→津田 77′ 下田→先崎 88′ 薗田→加藤
(町田担当 郡司聡)
2012/09/21 12:00