前節(明治安田J2第28節)・東京V戦(1●6)で大敗を喫し、ついに5連敗となった横浜FC。しかもここに来て、飯尾一慶、野崎陽介、野村直輝、佐藤謙介と、けが人が相次ぐ非常事態だが、一方で森本良、ペ・フミン、市村篤司らが復帰してきたのは明るい材料だ。特に、ほかに本職不在の右SBは、第24節・熊本戦で左もも内側広筋を負傷して戦列を離れていた市村の存在が大きい。次節・栃木戦では先発復帰が予想されるが、「落ち込んだり下を向いている暇はない。下を向いたら終わりだと思う。前向きにトライしているし、やっていることは悪くない」と、チームに活を入れていくつもりだ。
昨シーズン終盤にも、市村の負傷離脱がきっかけのようにチームが調子を落とし、結果としてJ1昇格プレーオフ進出を逃した。「それはたまたまだと思うけど、自分としても不甲斐ないというか、申しわけないという気持ちが強い。幸い、4試合の離脱で済んだ。まだ残り試合で十分立て直せるので、また6位以上へ順位を上げていきたい」。昨シーズン届かなかったプレーオフ圏内へ、頼もしい男が帰ってくる。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/08/13 15:13