市村篤司にとって熊本は05年〜12年まで長く在籍した古巣。その彼が「全然イメージがなかった」と驚いているのが、養父雄仁の右SB起用だ。「僕は右SBにいて、養父ちゃんから良いパスをもらうほうだったから」と戸惑う一方、「ハイライトを見た限りは良い球出しをしてました。ビルドアップの貢献は大きいと思う」と、同い年のかつての同僚が自分と同じポジションをこなしていることに刺激を受けているようだ。
翻って今季、自身のプレーについては「かなり自重してバランスを取っている」そうだ。「熊本時代はガンガン裏に抜けていくプレースタイルだったけど、歳を重ねるにつれて、攻守のバランスを考えるようになった」と自己分析。その成長した姿、いわば「大人のプレー」を明治安田J2第24節・熊本戦で見せたいところ。そして養父に対しては、「ウチの選手には『間違いなく守備は弱いから突いていけ』と言いたい(笑)」と、本職としてのプライドをのぞかせつつ、対戦を楽しみにしていた。
(横浜FC担当 芥川和久)
2015/07/17 19:11