FC東京のMF野澤英之が、ボランチでさらなる存在感を見せる覚悟を示した。
3日に行われたJリーグヤマザキナビスコカップ第7節・湘南戦(0△0)で先発フル出場を果たした野澤。細かいパスでリズムよくボールを動かすなど、及第点のできを見せた。しかし、本人はまだまだ能力を発揮できずにいるという感触だった。
特に、DFがボールを持っている場面で、フリーでパスを受ける動きをしていた野澤だが、思うようなタイミングで受けることができないシーンが散見した。「そこはもう場数しかないと思っています。もっと自分にボールを預けてもらえるよう、信頼感を高めるしかない」。彼の展開力であれば、スムーズにボールを受けさえすれば機能的な攻撃を構築できる可能性は高い。事実、湘南戦でも後半には右サイドの松田陸に好パスを通すなど、限られたチャンスの中でその能力の高さを示していた。
「味方のCBやSBがボールを持った時に、もっと自分にパスを入れてもらえれば、そこから相手の裏のスペースを狙ったり、サイドチェンジしたりとイメージはたくさんある」
現在MF梶山陽平がけがで離脱中のため、構成力のあるMFは野澤のみ。1stステージも残り3試合だが、野澤はここで絶好のアピールをしてポジション奪取につなげたい。
(FC東京担当 西川結城)
2015/06/05 07:00