ナビスコカップ第4節・ホーム新潟戦で土屋征夫(愛称バウル)が約15カ月ぶりにピッチに戻ってきそうだ。この一戦に甲府サポーターの力を土屋の情熱とともに集結して現状打開の起点にしよう
「俺が言うようなことじゃない…」と、最初は口が重かったが、チーム状態について話してくれるようになってから、「聞いた話だけど…」と話し始めた。
「どんなチームでも全員が等しく100%を出せる試合なんてないんですよ。もし80%しか出せない選手がいたら誰かが120%出す。無理なら残りの10人が101%でもいいんですよ」と、いい話になりそうな雰囲気にしてから、こう付け加えた。
「だから俺が100%を出せなかったら若い選手が110%出してくれたらいいなぁ」と笑わせた。
昨年、両膝にメス(1月、5月)を入れた土屋征夫。ここまでの執念の道程は壮絶だったと思う。リハビリに費やすことになった昨年、リーグ戦の勝利に見放され続けた夏の終わりに城福浩前監督とゴール裏のサポーター間に齟齬がでたとき、「(問題になるなら)俺が(サポーターと)話すよ」とピッチ外からチームを背負おうとした。まだ90分戦えるコンディションではないが、頼もしい甲府の漢がピッチに戻ってくることが嬉しい。
(甲府担当 マツオジュン)
2015/04/20 20:13