昨年8月に万博記念競技場で行われたJ1第20節。G大阪退任後、初めて西野朗監督は敵将としてかつてのホームに乗り込んだ。J1通算250勝という節目を万博記念競技場で達成した西野監督は、会見後のミックスゾーンでG大阪時代の番記者たちに囲まれた。
2015年秋に新スタジアムが完成することを聞かされた西野監督は「じゃあ、万博の芝を記念にもらっておかないとね」とその「万博愛」を口にした。新スタジアムが完成後も、決して万博記念競技場が取り壊されるわけではないのだが、やはりいかなるチームを率いようとも西野監督にとっては特別なスタジアムなのだと感じさせた。
ただ、3日に行われる明治安田J1第4節で再び万博記念競技場に乗り込んで来る名古屋の指揮官だが、リーグ戦では紛れもなく最後の機会となる。今季はまだ勝ちがない名古屋だが、長谷川健太監督も「ガンバと対戦する時は全く別のチームになって戦って来る」と名古屋の地力を警戒する。
アジアの頂点に立った名将と三冠王者に導いた名将の駆け引きが楽しみだ。
(G大阪担当 下薗昌記)
2015/04/03 07:00