場面は1点リードで迎えた35分。小林祐希のパスを敵陣右サイドの高い位置で受け、右足でゴール前へスルーパス。前田遼一のゴールを演出した。
「(前田)遼一くんと目が合っていた」とそのシーンを振り返る。「動いた瞬間しっかりと見えていた。マッチアップした相手にパスコースを消されると思ったけど、(櫻内)渚が自分の横をオーバーラップしてくれたので、そちら側に少しズレた」(同選手)。
試合後、岐阜・ラモス瑠偉監督は「映像を見ないと分からないが、オフサイドではないか」と納得いかない様子だったが、かなり際どいライン。前田-松浦という磐田屈指のコンビで試合の流れを引き寄せた。
名波浩監督が「天才」と賞賛した前田の動き出しもさることながら、そこを見逃さなかった松浦のパスも見事。本人は「個人的にトラップミスが多かったし、納得いかない試合だった」と謙虚だが、リーグ終盤戦へ弾みをつけたことは間違いない。
(磐田担当 南間健治)
2014/10/16 10:02