試合前の負傷により、前節の岐阜とのシーズン開幕戦(1●3)を欠場した西野泰正だが、その目はすぐに今節のホーム開幕戦に向けられた。それは、記念すべきクラブにとって初のJリーグホーム開催であることに加え、その相手は自身がプロデビューを飾り、5シーズンに渡って過ごした古巣・磐田だからだ。
「磐田は自分に“プロ”とはどうあるべきかを教えてくれたクラブ」と恩を感じ、「昨季、磐田がJ2に降格したときは悲しかった」と磐田への思い入れの強さを語った西野。「(昨季)自分たちが昇格すれば一緒の舞台で戦える。それは自分自身のモチベーションにもなっていた」という。そして、ついに実現する古巣との対決。現時点ではベストなコンディションではないが、北野誠監督は「今節は西野を使いたい」とその強い思いに応える覚悟だ。
出場がかなえば、当時一緒に前線でプレーをした前田遼一と直接対峙することは確実。「それはすごく楽しみ。でも、不思議な感じもする」と強ばっていた表情を一瞬ほころばせた。
(讃岐担当 松本隆志)
2014/03/06 03:40