ショッキングな負け方だっただけに福岡戦後に指揮官がどんな言動をとったかにとても興味があったので柱谷幸一監督に聞いてみた。
「試合後のロッカールームではゲームについて何も言っていない。ただ『心身ともにリカバリーして次の天皇杯に臨もう』とだけ話した。昨日も福岡戦の話はしていない。まだメンタル面のリカバリーが必要だと思ったから。福岡戦の話をしたのは今日になってから。今日のミーティングでは、水曜日の天皇杯で対戦する甲府の分析ビデオも見せたが、福岡戦でのすべての失点シーンをすべて見せて、それぞれに何が原因で、誰の責任かを明確にした。ダメなことはダメだと明らかにしないと次に進めないから。普通なら入らないようなシュートで2点ほど失ったが、それも指導者なら『しょうがない』と言ってはいけない。阻止する方法は必ずあるはずだから。でも、失点の原因がある選手には全体ミーティングの前に1対1で先に話をしているんだけどね」
厳しさは必要だが細かな配慮も忘れず。そんな指揮官のスタイルが見えた会話だった。
(北九州担当 島田徹)
2014/09/08 20:00