今週末はリーグ戦の開催がなく、甲府にとって次の公式戦は10日(水)の天皇杯4回戦・北九州戦。週明けの練習はボールが“天皇杯仕様”となり、海野一幸会長は練習見学のサポーターにチケットを“手売り”するなど、厳しい残留争いの中でも若干の天皇杯ムードが練習場には漂っていた。
出場メンバーは当然まだ白紙だが、「試合に出られれば“やっているんだ”というのを見せたい」と意気込むのが新井涼平。2012年シーズンは北九州に在籍し「僕が一番成長できたシーズン」(新井)を過ごした。翌年は甲府へ移籍することになったが「いろいろな人に声を掛けてもらって、『ステップアップできるんだったら応援する』という話もいただいた」ことが心に残っているという。
昨年はけがもありほとんど出場機会を得られなかった新井だが、今季はリーグ戦22試合中20試合に出場するなど、北九州での成長を生かしている。次戦の天皇杯が、旧友やサポーターに、成長を証明する機会になるかもしれない。
(甲府担当 大島和人)
2014/09/01 14:29