“九州を渡り歩く右足の匠”こと末吉隼也が、J2第23節・北九州戦で、勝手知ったるピッチに立つ。
北九州市に生まれ、東海大五高から福岡大に進んで2010年に福岡でプロデビュー。鳥栖を経て今季大分へやってきた。いまだ九州を出て暮らしたことがないぶん、九州のことならよく知っている。本城陸上競技場についても「何か大会があるたびに、あそこで試合をしていたから慣れている」と余裕の表情。「応援に来てくれる人もいるし、良いプレーを見せたい」と笑顔を見せた。
常々、「FWが流し込むだけで得点できるラストパスを送りたい」と語る職人気質な末吉は、第22節・札幌戦(1△1)で、新戦力・ラドンチッチの劇的同点弾をアシスト。23日に合流した林容平とも互いの呼吸を計り合っている。
かつて北九州で主将も務めた木村祐志は残念ながら負傷離脱中だが、大分の生え抜き・小手川宏基が昨季から北九州の攻撃の核を担うなど、縁の深いマッチアップも予想される。“バトルオブ九州”はリーグ後半戦も白熱必至だ。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/07/24 20:41