今季ここまで3試合を終え、大分の得点はホームではPKで挙げた2点のみ。好機は多く作れており、第2節・北九州戦では15本、第3節・讃岐戦でも10本とシュートも放っているのだが、フィニッシュの精度不足から、なかなかゴールが奪えない状態が続いている。
最前線で幾度も相手の背後を取り、良い形を作りながらネットを揺らせずにいる後藤優介はもどかしさを隠せずにいるが、末吉隼也は「FWだけでなくパスの出し手の問題でもある」と、自分たち中盤の課題を挙げた。
「同じ足元に出すにしても右なのか左なのか。何cm単位の精度にこだわり、FWが足を振り抜くことなく流し込むだけで得点できるようなラストパスを送りたい」。
末吉と言えば、北九州に生まれ東海大五高から福岡大を経て福岡と鳥栖でプレーし、今季大分へやってきた生粋の九州人。第4節・熊本戦の九州ダービーで、“ラストパス職人”の真価を発揮するか。
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2014/03/19 21:00