“異変”があったのは71分のことだった。6日に行われた第6節・仙台戦(4○0)。宇賀神友弥がゴールを決めると、槙野智章、李忠成がともに喜び、ゴール裏に原口元気、柏木陽介も駆け付ける。ところが、そこに森脇良太の姿はなかった。
ゴールが決まれば本人と同等、あるいはそれ以上に喜びを露にするあの森脇が。自身も「今季初めて、得点者に抱き付きに行かなかった」という異例の事態。森脇によれば宇賀神も試合後、「森脇くん、なんでオレのときだけ来てくんねえんだよ」と言ったという。だが、森脇は「ウガ、オレは残り30分ぐらい倒れそうだったんだ」と伝えた。
そう、3連戦の3試合目ということもあり、終盤で森脇は「疲れ果てていた」のだ。「3連戦でもプレーでもしっかりと最後まで走れて、得点者にも最後までアプローチに行けるようにやらないといけない」と彼らしい表現で反省した森脇。
仙台戦から5日のインターバルがある今節・名古屋戦では最後まで走り、終盤でも得点者とともにゴールを喜ぶ姿を見せてくれるはずだ。
(浦和担当 菊地正典)
2014/04/09 22:06