17日の天皇杯4回戦・大宮戦で約2カ月ぶりのゴールを記録した渡邉千真。「ゴールを取ってないと周りからいろいろ言われる。それは仕方ない」と周囲からの雑音を気にせず、「守備の部分とか、起点になるところとか、そういうところでもチームに貢献することが大事」と、プレーの細部に意識を集中させてきた。得点が奪えずとも、日々の練習から地道に取り組んできた努力が結実した。
もちろん、久々のゴールはFWとして最高にうれしかった。「やっぱり一番はゴール。ゴールできると気分も良いし、一番の薬」と笑みがこぼれた。そんな渡邉が19日、大宮戦直前にランコ・ポポヴィッチ監督から与えられた助言を教えてくれた。「試合前、『目をつぶってゴールシーンを思い出せ。そうすれば取れる』とポポ(ヴィッチ監督)に言われた」という。言われたとおりにロッカーで目をつぶると、良いイメージが浮かんできた。「あの一言も大きかった」。
指揮官のナイスなつぶやきが、彼のゴールを呼び込んだのだった。
FC東京の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(FC東京担当 田中直希)
2013/11/19 18:30