31日の午後練習前、グラウンド中央に大きな輪ができた。ランコ・ポポヴィッチ監督の話が始まる。テーマは、1-1に終わった前節・甲府戦について。オフ明けの午後練習に入る際に、恒例となっている光景だ。
指揮官は、森重真人キャプテンを一番に、選手の意見を聞いていく…。話が終わったのはいつもより少し長く、輪ができてから20分を過ぎた頃だった。「甲府戦は入りの部分で受け身になった。そこを修正しよう、と。その思いはみんな一緒だった」(東慶悟)。主将に始まり、ベンチで戦況を見ていた加賀健一まで。監督に指名された選手全員が同意見だったという。「前半の入り方があまりにも悪かった」(太田宏介)。「情けないです。30分までは」(高橋秀人)。
反省点のブラッシュアップを終えると、すぐに残り4試合に向けて集中したトレーニングが始まった。練習で抜群の質の高さを見せている、副将の長谷川アーリアジャスールは言う。「監督も『口で言うくらいならピッチで示せ』と言っている。オレらが表現するのはピッチの上」。
C大阪戦まで、あと10日。
FC東京の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(FC東京担当 田中直希)
2013/10/31 21:17